地域おこし協力隊 活動報告【令和6年6月】

活動報告ピックアップ

隊員氏名:大久保 加名子

秋保エリア視察

 ECサイト(ローカルマーケットオンラインショップ)運営・改修作業、農園マルシェ営業補助、クリッピング作業、秋保エリア視察、メディアリレーション・SNSによる広報活動を行った。

 高齢化で町の賑わいをなくしていたが、今や「まちづくりの成功事例」と言われている人口約3800人の秋保エリアでの視察を6月21日に行った。今回は、秋保エリアで眠っていた古民家を再生するプロジェクトとして、ヒト・モノ・コトを結ぶ拠点となる飲食施設「アキウ舎」を起点とした(株)アキウツーリズムファクトリーの取組みや、地域おこし協力隊の地域活性化事例について話を伺った。

 秋保エリアでは、地域の事業者たちが「1社では難しくても、みんなで協力すればできる」ことを実感し、一致団結できた成功例が多くある。それは協力隊活動も同様であり、『AKIU VALLEY協議会』の事業者をはじめとしたメンバーが、ソトから来た人でも地域に溶け込めるよう人と人をつなぎ、関係構築を築いていくための土壌を耕していることも大きな下地となっている。

 取組みの中で印象的だったのは、地域おこし協力隊が中心となり作成した秋保エリアのカフェマップの話である。2019年後半コロナウィルスの感染拡大以降、秋保エリアでの宿泊客数が落ち込んだ中でも、アキウ舎の来客数は大きくは変わらなかった。それは旅館利用の客層と年代が異なり、アキウ舎を訪れる客層は比較的若い層であったことによる。そこで2021年にさらなる若年層をターゲットに地域おこし協力隊が中心となり、秋保エリアのカフェマップの作成を手掛けた。協力隊が各オーナーへ取材を行い、秋保への出店を決めたきっかけや地域への想い、メニューへのこだわりなどを盛り込んだ内容となっている。若者目線のカフェマップの作成により、秋保エリアでカフェ巡りをする若年者層が増加傾向にあり、約5年間で飲食やクラフトの店舗が13店舗から約3倍の39店舗に増加したという。オーナーは移住者が多く、秋保エリアのポテンシャルに魅了されて定住につながっている。特に若い層の移住者が増えており、まちおこしの先進地として新しいことに挑戦したい人たちが続々と集まるような相乗効果が創り出されている印象だった。秋保エリアの活性化は民間が主導となり取り組んで成功した事例であり、大変学びがある視察となった。

古民家を再生した飲食施設『アキウ舎』
古民家を再生した飲食施設『アキウ舎』

地域活性化事例の視察の様子
地域活性化事例の視察の様子

隊員氏名:福岡 沙織

仙台メディア訪問

 ふるさと寄附金業務、イベント従事、取材・撮影、メディア訪問、ラジオ収録対応、及びSNSによる広報活動を行った。

 1社目に訪問した株式会社プレスアートは、ゆとりのある大人世代をターゲットに、厳選した仙台・宮城・東北の歴史、文化、美術、グルメ、温泉、旅、エンターテインメントなどを紹介する雑誌『Kappo 仙台闊歩』を出版している。過去に、八戸市内の観光やグルメ情報を掲載していることもあり、八戸市に興味を持っている印象であった。

 2社目に訪れた河北新報社では、フリーペーパー『河北ウィークリーせんだい』を仙台エリアを中心に毎週約42万部発行している。河北ウィークリーせんだいでは、頻繁に八戸圏域の情報を記事に取り上げているため、掲載に向けた打合せや校正等でやり取りをしている担当者と直接挨拶をする良い機会となった。意見交換をする中で、仙台市の出版社にも関わらず、八戸市に高い関心を持って八戸圏域の魅力を広めようという思いが伺えて、非常に嬉しく感じた。

 3社目に訪れた仙台放送は、宮城県を放送対象地域とするテレビ局で、今回初めて訪問した。宮城県内に向けた放送がメインであり、青森県には無いフジテレビ系列の局であったため、八戸圏域の情報を仙台放送が制作する番組で取り上げることは少ないことが分かった。しかし、東北6県でイベント企画などをしており、VISITはちのへとも共同で取り組める企画がある可能性を感じた。

 今回のメディア訪問で、過去に八戸圏域の情報を掲載したことがあるメディアに関しては、八戸圏域に好感を持っている方々が多いことが分かった。一方で初めてお会いした方は、当然ながら認知度がそれほど高くなく、宮城県内での八戸圏域に対するリアルな知名度を知ることが出来た。首都圏よりも青森県に来訪しやすい距離にある宮城県で、今後も効果的な観光PRをして行けるように努めていきたい。

株式会社プレスアート
株式会社プレスアート

河北新報社
河北新報社

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