地域おこし協力隊 活動報告【令和6年8月】

活動報告ピックアップ

隊員氏名:大久保 加名子

八戸三社大祭SNS発信業務

 ECサイト(ローカルマーケットオンラインショップ)運営・改修作業、農園マルシェ営業補助、三社大祭事務局従事、八戸圏域体験コンテンツ調査、クリッピング作業、SNSによる広報活動を行った。

 およそ300年の歴史と伝統を誇る「八戸三社大祭」では、おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮の三神社の神輿行列と、神話や歌舞伎等を題材に各山車組が制作した27台の風光明媚な山車の運行がある。毎年7月31日から8月4日までの5日間、八戸のまちが独特の熱気に包まれる「八戸三社大祭」最終日の実況SNS発信に従事した。

 最終日は「後夜祭」となり、八戸市中心街と市庁別館前市民広場にライトアップされた27台の山車が一斉に展示され、煌びやかな山車とお囃子の競演が祭りの始まりと終わりを盛り上げる。全ての山車組の撮影を行ったが、どの山車組も精魂を注ぎ込んでいた。撮影の時間帯が夕暮れ~日没になるため、スマートフォンでいかに美しく華やかに撮影することに苦労したが、その営みにたくさんの人を引き寄せ、知られる場所となるお祭りの様子を発信することは、目で魅せる情報源として大事な役割を担っていると考えている。

 お祭りを知ることは、日本を知ることであり、八戸を知ることである。普段見られない歴史に触れたり、地域の人と関わったり、新たな一面を見ることができ、お祭りのときは人々もとてもオープンになり、その時にしかできない交流もある。八戸三社大祭をきっかけに八戸市を知る人、訪れてみたいと思う人、実際に訪れる人が増えるように、そして故郷に思いを馳せる人、また行きたいと思っている人に向けて情報を届け、八戸の伝統と魅力を伝えられる八戸三社大祭を継続するための一役を、少しではあるが担うことができたと感じた。

中心街での山車展示の様子
中心街での山車展示の様子

市民広場前での山車展示の様子
市民広場前での山車展示の様子

隊員氏名:福岡 沙織

八戸三社大祭の情報発信業務

 ふるさと寄附金業務、取材・撮影、ラジオ収録対応、及びSNSによる広報活動を行った。

 7月31日から8月4日の5日間にわたり開催された八戸三社大祭に運営スタッフとして参加し、祭期間中のSNS情報発信業務を担当した。昨年のSNSでは山車運行を多く取り上げたが、今年は三社大祭を初めて見る人にも毎年見ている人にも注目してもらえるよう、コアな情報も届けることを心がけた。

 一つ目は、神事である三社大祭の重要部分の神社行列を解説しながら現地発信を行った。これらの投稿に寄せられたコメントには、「子どもの頃、三社大祭に参加した時の思い出が甦った」「山車の印象が強かったが、神社行列がこんなに歴史と意味のあるものだと初めて知った」「祭りのメインである神社行列をもっと多くの人に知ってほしいと思っていた」などがあった。三社大祭のあまり知られていない部分を周知できたのではないか。

 二つ目は、山車の全体像だけでなく、山車の側面や後ろ側といった作り手の技術が現れる細部を取り上げた。これらの投稿に寄せられたコメントには、「こんなに細かい装飾があるなんて初めて知った」「祭りの新たな楽しみ方を知ることができた」などがあった。

 八戸三社大祭は、3日間で100万人を超える来場者数があり、八戸市への来訪者が多い行事のひとつである。今後も、歴史ある地域の祭りを保存するため、そして観光資源として継続的に誘客するため、祭りの多面的な情報を発信する必要があると考える。今回寄せられたコメントを踏まえ、次年度も三社大祭を多くの人に楽しんでもらえるようなSNS情報発信に取り組みたい。

神社行列
神社行列

山車の細工
山車の細工

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