地域おこし協力隊 活動報告【令和6年11月】

活動報告ピックアップ

隊員氏名:大久保 加名子

つがるワイナリー収穫祭視察

 ECサイト(ローカルマーケットオンラインショップ)運営・改修作業、「冬のおすすめギフト」企画運営、ふるさと納税業務(新規返礼品の提案)、クリッピング作業、SNSによる広報活動を行った。

 11月9日、青森県鶴田町にある「つがるワイナリー」収穫祭の視察に伺った。県内では今だ発展途上であり、地域ブランド政策としてサポートを行っている自治体も多いご当地ワイン。そのような中「つがるワイナリー」では、名産の生食用ぶどう“スチューベン”を核とし伝統的なワイン造りを尊重しながらも、ひと手間加えた独自性のあるワインを生み出し、プロダクトとしての差別化が確立しているため、注目していたワイナリーである。

 ワインのエチケット(ボトルのラベル)には津軽塗、岩木山を取り入れたデザインで、青森の文化や風土を表現している。明確な地域性を持つ商品を展開することで、贈答品や観光土産としての訴求力や地域ブランドの強化を図っていた。また、ワイン以外の関連商品(ソフトクリーム、パン、地元特産品)を常時提供することで多様な顧客層を呼び込んでおり、「ワイン目的でなくても訪れやすい」環境が整備されていた。

 収穫祭の特別企画であるワイナリー見学では、発酵中のワイン試飲や醸造所の裏側体験(発酵中のタンクを覗ける)など、他にはない希少性の高いプログラムを提供されていた。ワイナリー見学などの体験コンテンツでは、今回の『発酵中ワインの試飲』のように季節限定のテーマを取り入れることで、内容の充実化、及びリピーターの獲得が期待できると感じた。

 今回の視察を通し、「差別化」「希少性」「足の運びやすさ」「テーマ性」「持続性」は、販売であれコンテンツであれ開発する上で重要なポイントであることを認識できた。また、地域資源を活用した独自性のある取り組みで、物産振興と観光誘客の両面で可能性を秘めていると感じた。ここで得た気づきを、今後VISITはちのへでの活動に活かしていきたいと思う。

津軽塗×岩木山のエチケットボトル
津軽塗×岩木山のエチケットボトル

ワイナリー見学の様子
ワイナリー見学の様子

隊員氏名:福岡 沙織

八戸市南郷地区の紅葉

 ふるさと寄附金業務、取材・撮影、ラジオ出演、視察及びSNSによる広報活動を行った。

 11月2日~10日にかけて八戸市南郷地区で開催された「紅葉の青葉湖屋形船遊覧運航」の現地取材を行った。八戸市南郷地区は毎年、秋の紅葉が人気の場所である。中でも青葉湖は、世増ダムの建設によって造られたダム湖で、屋形船からの景色は360度を鮮やかな紅葉に囲まれるのが特徴だ。

 平日の日中であったが、乗客は定員の10名で満席であった。1回45分の運航で、ゆっくりと紅葉を楽しむことができるコンテンツであった。十和田市から来たという乗客は、十和田湖の紅葉をよく見るが青葉湖の紅葉はまた違った魅力があると話していた。青葉湖は十和田湖と比べて岸と岸の幅が狭い箇所が多く、紅葉が目の前に広がり、また川のような奥行きを感じる風景だという。青葉湖は全国的に有名というわけではないが、独自の魅力があるという事が分かった。

 屋形船を体験した後、市民の森不習岳を初めて訪れた。普段は、遊歩道や展望台、キャンプ場などが整備された市民のレクリエーションの場として利用されているが、人気の紅葉スポットでもある。特に、もみじ園には数多くのヤマモミジやイロハモミジが植栽され、それらが真っ赤に色付き圧巻の景色であった。

 南郷地区で撮影した美しい自然を自社のSNSで投稿したところ、いいねやコメントなど反響が多くあった。八戸の秋の魅力を発信できたと思う。

青葉湖屋形船
青葉湖屋形船

不習岳もみじ園
不習岳もみじ園

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