地域おこし協力隊 活動報告【令和7年2月】

活動報告ピックアップ

隊員氏名:大久保 加名子

八戸えんぶり従事

 ECサイト(ローカルマーケットオンラインショップ)運営・改修作業、ふるさと納税業務(新規返礼品の提案)、八戸えんぶり従事、クリッピング作業、ラジオ出演、SNSによる広報活動を行った。

 八戸えんぶりに運営スタッフとして参加し、2/17~2/20の期間中は、更上閣で行われた「お庭えんぶり」の受付・案内係に初めて従事したほか、八戸えんぶりに関するSNS発信を行った。

 昨年従事した八戸市庁前の「かがり火えんぶり」では、地元客が多い印象で年齢層は20代~80代程までさまざまであった。今年の日中に行われたマチニワでの公演は、ほぼ地元客で50代以上が中心、「お庭えんぶり」では県外からの観光客が多く、年齢層は30代以上、ご家族や団体でいらしている方も目立っており、時間帯だけではなく、公演場所によっての客層の違いを感じることができた。

 SNS発信は、時間ごとによる開催予告と現地発信を行った。えんぶりにまつわる内容(由来や歴史などの解説)を加えて発信した投稿は、他と比べ比較的リツイート数が多かった。約800年も続く伝統行事である「八戸えんぶり」では、“目で見て楽しむ”だけではなく、“理解を深め心で楽しむ”ものでもあると思う。舞は組ごとに口伝で継承され続け、2,3歳の小さな子供たちから成長を遂げた大人たちがひとつとなり、田の神を呼び起こす厳かさ、伝統を守り続ける姿や、そこから感じとるストーリーに観た人は心が揺さぶられるのではないだろうか。だからこそ「担い手がどのような思いで継承しているのか」「どのようなストーリーがあるのか」といった、裏側のエピソードを伝えることで、より深い興味を引き出せたのではないかと振り返った。

 少子高齢化で若い担い手がいなくなっていることは、元来どこでも共通の課題である。次の世代に受け継いでいくためには、いかに若い人を巻き込むかという視点が欠かせない。SNS発信では「有益な情報を届ける」ことは重要であるが、歴史と文化的価値、そして後世に魅力を伝えるための情報発信の在り方を考えさせられた。

かがり火えんぶりの様子
かがり火えんぶりの様子

お庭えんぶりの様子
お庭えんぶりの様子

隊員氏名:福岡 沙織

八戸えんぶり従事

 ふるさと寄附金業務、八戸えんぶり従事、ラジオ出演及びSNSによる広報活動を行った。

 今年も2月17日~20日の4日間にわたり開催された「八戸えんぶり」の全日程に運営スタッフとして参加した。期間中は更上閣で行われた「お庭えんぶり」の受付、八戸市庁本館前市民広場で行われた「かがり火えんぶり」の運営補助、そして開催に伴うSNSでの情報発信などに従事した。

 お庭えんぶりには全国各地から観客が来ており、公演の前後で「この日を楽しみにしていた」「来年もまた来たい」という声を多く聞いた。何度も八戸えんぶりを見に来ている遠方からの観光客の中には、応援しているえんぶり組や太夫を追いかけながら4日間過ごすと話す人もいた。かがり火えんぶりの会場では、「日帰りだけれども、えんぶりも地元の美味しいご飯も楽しみたい」という東京からの観光客に次の公演や市内飲食店を案内する機会があった。毎年、八戸えんぶりを楽しみにしている人が全国に多数おり、平日にも関わらず実際に足を運んでくれたことが、一市民としてありがたく感じた。

 今年の八戸えんぶりに関するSNSでの情報発信では、八戸を訪れた観光客にえんぶり以外の情報も発信することを心がけた。昨年の同時期に市内飲食店に関する検索件数が多かったことから、会場近くの飲食店情報やお土産情報など、観光客が求めるような情報も発信した。実際に「VISITはちのへのSNSを見ながら市内を回っていた」という声を直接聞くことができ、今後も自社SNSのユーザーに有益な情報発信ができるよう努めていきたいと改めて感じた。

お庭えんぶり
お庭えんぶり

かがり火えんぶり
かがり火えんぶり

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